四天王寺中学校2002年算数B第3問(解答・解説)
次の知識を利用すれば、簡単に解けます。
(平行線と面積比)
下の図の面積比は、いずれも「上底+下底」の比で処理できます(長方形も平行四辺形も台形だから、左の2つですべて処理できます。また、三角形を上底0の台形と考えると、すべてを台形として処理できますね)。
面積比は
(a+0):(b+c):(d+d):(e+e)
となります。
さて、問題を解いてみましょう。
BE
=(AD+BC)×三角形ABEの面積/平行四辺形ABCDの面積
=8×2×3/10
=48/10 ←分母が1、10、100、・・・なら小数になおしやすいので、あえて約分しません。
=4.8cm
したがって、
EC
=BC−BE
=8−4.8
=3.2cm
なお、次のようにしてもいいでしょう。結局は、同じことですが・・・
平行四辺形ABCDの面積をIとすると、
台形AECDの面積
=平行四辺形ABCDの面積×7/10
=I×7/10
=F
となり、
三角形ABEの面積
=I−F
=B
となります。
また、
三角形ABCの面積
=平行四辺形ABCDの面積×1/2
=I×1/2
=D
だから、
三角形AECの面積
=D−B
=A
となります。
三角形AECと三角形ABCは高さが等しいので、底辺の比は
EC:BC (三角形の)高さ一定→底辺の比=面積比
=A:D
となります。
BC=AD=8cmだから、ECの長さは
8×2/5
=16/5(=3.2)cm
となります。