大阪星光学院高等学校2022年数学第4問(解答・解説)


3色以下で塗り分ける場合から2色で塗り分ける場合を取り除くという方針で解きます。
2色で塗り分ける場合は「縞模様」になるので、(2)は2色で塗り分けることができませんね。
2色での塗り分け方は、どの1色を使わないかで3通りあり、そのそれぞれに対して、1の色をどの色で塗るかで2通りあり、残りの色の塗り方は自動で確定するので、(1)、(3)いずれの場合も3×2=6通りあります。
以下、3色以下で塗り分ける場合を考えます。 赤、青、黄をそれぞれA、B、Cとします。
Aの次はBまたはC、Bの次はAまたはC、Cの次はAまたはBを塗ることになり、最初と最後は違う色を塗ることになります。
 A→B  B→A  C→A
  →C   →C   →B
逆から考えると、
 Aの個数=1つ前のBの個数+1つ前のCの個数
 Bの個数=1つ前のCの個数+1つ前のAの個数
 Cの個数=1つ前のAの個数+1つ前のBの個数
となることがわかるので、機械的に処理できます。
まず、最初がAの場合について考えると、以下の表のように、例えば、図3の場合で条件を満たすもの(A以外で終わるもの)は11×2通りあります。最初がB、Cの場合も同じだから、図3を3色以下で塗り分ける場合の数は11×2×3通りとなります。 ←BとCは条件的に同じだからです。〜条件の対等性を利用して作業を減らす!
図1、図2についても同様ですね。
   1 2 3 4 5  6
 A 1 0 2 2 6 10
 B 0 1 1 3 5 11
 C 0 1 1 3 5 11
(1)の塗り分け方は3×2×3−6=12通りあり、(2)の塗り分け方は5×2×3=30通りあり、(3)の塗り分け方は11×2×3−6=60通りあります。
なお、同様の問題が京都大学で出されている(京都大学1999年前期文系数学第5問)ので、ぜひ解いてみましょう。



中学受験・算数の森TOPページへ