甲陽学院中学校2020年算数1日目第2問(解答・解説)
(1)
(正方形について)
大きさで分類して数え上げます。
1辺が1cmの正方形・・・5×5=25個
1辺が2cmの正方形・・・4×4=16個
1辺が3cmの正方形・・・3×3=9個
1辺が4cmの正方形・・・2×2=4個
1辺が5cmの正方形・・・1×1=1個
したがって、正方形は全部で
25+16+9+4+1
=55個
あります。
(長方形について)
上下の辺の選び方も左右の辺の選び方もそれぞれ
(6×5)/(2×1) ←6本の線から2本の線を選べばいい(組合せ)ですね。
=15通り
あるから、長方形は全部で
15×15
=225個
あります。
(2)
(正方形について)
(1)で求めた個数から、(2)で削除された2個の正方形を少なくとも1個含むものの個数を引いて求めます。
(2)で削除された2個の正方形を少なくとも1個含む正方形の個数を大きさで分類して数え上げます。
1辺が1cmの正方形・・・2個
1辺が2cmの正方形・・・2個
1辺が3cmの正方形・・・2個
1辺が4cmの正方形・・・2個
1辺が5cmの正方形・・・1個
したがって、正方形は全部で
55−(2+2+2+2+1)
=46個
あります。
(長方形について)
(1)で求めた個数から、(2)で削除された2個の正方形を少なくとも1個含むものの個数を引いて求めます。
まず、削除された左側の正方形を含む長方形について考えます。
下の辺と左の辺は確定しているので、上の辺と右の辺を決めればいいですね。
どちらの辺も5通りの選び方があるので、削除された左側の正方形を含む長方形は全部で
5×5
=25個
あります。
次に、削除された右側の正方形を含む長方形について考えます。
削除された左側の正方形を含む長方形の場合と同様に25個あります。 ←条件の対等性を利用して作業を減らす!
最後に、削除された2個の正方形を両方とも含む長方形を考えます。
下の辺、左の辺。右の辺は確定しているので、上の辺を決めればいいですね。
上の辺の選び方は5通りあるから、削除された2個の正方形を両方とも含む長方形は全部で5個あります。
結局、削除された2個の正方形を少なくとも1個含む長方形は全部で
25+25−5 ←あえてダブらせて後で調整します。〜「ひきすぎ⇒たす」
=45個
あるから、長方形は全部で
225−45
=180個
あります。
この問題と同様の問題(名古屋市立大学2016年前期医学部他数学第2問)をホームページで取り上げているので、ぜひ解いてみましょう。