四天王寺中学校2006年算数A第5問(解答・解説)
(1)
(1、)2、4、8で●が右に移動していることに注目すれば、2進法の問題であることはすぐにわかりますね。
左から順に、1(20)の位、2(21)の位、4(22)の位、8(23)の位、16(24)の位、32(25)の位、64(26)の位、128(27)の位で、○が0、●が1となります。
したがって、コインの列●○●○●○○○が表す数は、
1+4+16
=21
となります。
(2)
コインの列●○○●●○○○と●○○●○●●○をそれぞれ2進数で表すと、11001、1101001となります。 ←●を1、○を0で置き換え、右から並べ替えるだけです(最初の1が出てくるまでの0は消します)。
その和は
11001
+1101001
10000010
となります。 ←2で繰り上がることに注意して計算するだけです。
これを○と●で表すと、○●○○○○○●となります。 ←1を●、0を○で置き換え、右から並べ替えるだけです(先ほどと逆の作業になります)。
少し面倒ですが、コインの列●○○●●○○○と●○○●○●●○が表す数をそれぞれ求めてから解いてもいいでしょう。
コインの列●○○●●○○○が表す数は
1+8+16
=25
で、コインの列●○○●○●●○が表す数は
1+8+32+64
=105
だから、その和は
25+105
=130
となります。
2)130
2) 65・・・0
2) 32・・・1
2) 16・・・0
2) 8・・・0
2) 4・・・0
2) 2・・・0
1・・・0
これを2進法に変換すると、10000010となります(以下略)。
(3)
表すことのできる最も大きい数より1大きい数が
28
=256
であることはすぐにわかりますね。 ←●●●●●●●●の次があれば、○○○○○○○○●となるはずですね。
したがって、表すことのできる最も大きい数は
256−1
=255
となります。
もちろん、●●●●●●●●が表す数を直接求めてもいいでしょう。
1+2+4+8+16+32+64+128 ←等比数列の和になっていますね。
=255
となります。
(参考)等比数列の和について
S=1+2+4+8+16+32+64+128とS×2=2+4+8+16+32+64+128+256の差を考えると、2〜128がうまく消えて、
S
=256−1
=255
となります。
なお、次のような図をイメージするといいでしょう。
図の場合、1+2+4+8+16+32=64(8×8)−1=63になります。
×☆□□△△△△
★★□□△△△△
■■■■△△△△
■■■■△△△△
▲▲▲▲▲▲▲▲
▲▲▲▲▲▲▲▲
▲▲▲▲▲▲▲▲
▲▲▲▲▲▲▲▲
この問題の応用問題である変則N進法の問題(聖光学院中学校2003年算数第3問、麻布中学校1994年算数第4問)があるので、ぜひ解いてみましょう。